先日紹介したイグニッションシステム用のベンチテスター。
高回転迄回せる直流モーターを使用していますが、単純な電圧の上下では無く、半導体を使用したPWM(Pulse Width Modulation)での電源制御で回している為、極々低速で回して始動クランキングの再現も出来る様にしています。
これで約200RPMを切るかどうかどうか位です。
この様にあまりに回転が遅いとピックアップセンサーの発生電圧が低くなり過ぎるのか、正常にスパーク出来ない場合があるのが確認出来ます。
例えばZ系では、スターターモーターが劣化していたり極端な実効圧縮になっていると始動時回転の立ち上がりが悪くなるものがありますが、そうなると初回に火花が飛ぶ迄に時間がかかりますから当然始動迄に時間がかかります。
ちなみに、適正な実効圧縮比で組まれてバッテリーやモーターの正常なZの場合、クランキング回転数は回転開始直後から400~450rpmを超えますので、その場合スターターボタンを押してほぼ2回転目、少なくとも0.26秒後には正常にスパークが開始される事になります。
ちなみに、回転数は無段階に上げれられる様にしています。
弊社ベンチで使用している電源スペックでの最高回転数は約16,000rpmに達します。
Z系エンジンだと実機でここ迄回すのは少々無理がありますが、ベンチマシンであれば可能です。
正常なウオタニシステムの場合、レブリミッターを無制限設定にて解除してやるとこの領域でも問題無くスパーク出来ている事が確認出来ますね。