たまにお問い合わせいただく事があるのですが、弊社が以前に扱っておりました”ICレギュレータ―”と現在販売しています”MOSFETレギュレータ―の違いについて。
又、従来の”ICレギュレータ―”は使えないのでしょうかとも聞かれます。
こちらがICレギュレータ―
こちらはMOSFETレギュレータ―です。
結論から申し上げますと、”ICレギュレータ―”も通常の使用環境であればもちろん使用出来ます。
ただ、技術的には1990年代前半から中盤にかけてのもので。丁度弊社が創業した頃の物となりますから性能基準はその当時のものです。
MOSFETレギュレータ―は2005年以降に市販車に導入が始まり、弊社が導入したのは2010年以降に記述的に安定したと見込んでからのモデルになります。
さて、誰もがお持ちの携帯電話がガラケーからスマートフォンになった様に、電子機器の性能向上は非常に速いですが、レギュレーターの構造的な違いについてはともかくとして性能や機能の違いについて述べれば確実に上です。
エンジンに装備されているジェネレーターから発生する交流電力を車両側で必要な直流に変換する効率が圧倒的に高く、低回転域から無駄なく安定した充電が行えるためにバッテリー上がりの可能性が下がり、又、充電電圧が早くから高くなる為にイグニッションシステムによる点火スパークも安定してタウンスピードでも調子良くなったと感じられることがある程です。
又、電圧が上がり過ぎない様にする為のレギュレート機能にも優れる事と、弊社の扱っているタイプはバッテリー電圧を直接モニターしながら制御する為に14.4~14.5Vを超える事がありません。
この為、車両側の電装系を痛める可能性が低くなり、ハーネスやイグニッションシステムの寿命にも良い影響がある事と、充電電圧条件に過電圧が許されない昨今のリチウムバッテリーにも非常に適しています。
ちなみに、車両側のハーネスと弊社MOSFETレギュレータ―のハーネスを見比べられて、茶色コードが無いので適合は大丈夫なのでしょうかと現在でもたまに聞かれる事があるのですが、これに関しては不良品ではなく車体側の電圧のモニター方式の違いの為茶色コードが必要無くなったという事で、問題はありませんからご安心下さい。
この詳細については、過去に説明してありますのでご興味があれば参照して下さい。
http://www.pams-japan.com/diary/?p=17723