エンジンオーバーホールの基本は洗浄からということで常に洗浄はついて廻るのですが、まずは粗洗いでダメージ等の確認が主たるものとなります。
ダメージの確認は分解時からして行くのですが、洗浄しながら触り過去の修復歴等も含め状態を把握してきます。
フィン欠け
クラック
雌ねじのダメージ等
色々なケースがありますが、修復出来るものは修復して行きます。
そしてシリンダーヘッドやシリンダー、クランクケース等本体に大きなダメージが無ければオーバーホールの内容に沿って内燃機加工などのステージへ進んでいきます。
クランクシャフトやトランスミッションにカムシャフト等の内部部品の使用限度値や寸法精度を確認して行くのは粗洗い後に検証していき問題なければ本洗いをしていきます。
その中でいつも気になるのですが、このウェイトに押してある合格スタンプ。度々見受けられるのでメーカー出荷時から存在するものと思われますが、洗浄すると取れてしまいます。
合格スタンプであっても修正が必要なものもあるのですが洗浄で落としてしまうのが忍びなく、この面だけはいつもなでる程度になってしまいます。
流石に不合格というのは見たことはありませんがあったらやっぱり心理的に洗い流したいですよね。
と洗浄にも色々あるのですがオーバーホール時の洗浄の占める割合は多く、それほど重要な作業のひとつでもあります。