弊社のZ1000Jのコントロールケーブルには通常の物では無く、軽量かつ高荷重時の伸びの少ない特殊なものをインナーに使用しています。
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http://www.pams-japan.com/diary/?p=25092
ちなみにこのインナーケーブルには、メンテナンス時の注油に使っているオイルも通常の物で無く、テスト的に配合されたシリコンオイルを使っています。
一般的なケーブル用と違い、非常に低粘度でインナーケーブル全体に浸透し、新品時でも上側から20滴程度垂らすのみでインナーケーブルの滑りが変わるのがわかる程フリクション面で有利なのですが、シリコンオイルは鉱物系のオイルと異なり揮発性が非常に低い為、又、たまのメンテナンス時に10滴程も上側からインナーに流してやるのみで数か月は効果が持続します。
実際弊社のZ1000Jのスロットル側は現状のスロットルケーブルにしてから5年近く、注油回数も半年から年1度で20,000km近くを使っています。
一般的な既存のオイルでこれをやろうとすると、ラスペネやCRC等の極低粘度潤滑剤があるのですが、それらのものは注油した最初こそ良いもののみるみる揮発して効果が無くなります為、非常に頻繁に注油する必要がある事と、若干の粘度はありますので埃を呼びやすい面もありますね。
ちなみにこのシリコンオイル、通常タイプのインナーケーブルにも効果は確認していますので、一度試されてみても良いかと思います。