つい先日デリバリーを開始した、Pamsクラッチ&スロットルケーブル。
http://pamswebshop.my-store.jp/shopdetail/000000000219/
弊社のオリジナルハンドルに対する適合も、分かり易く記載させていただいております。
おかげ様で以前の記事を読んでいただいておりました方からのご購入お申込みもある様です。
さて、Zに限らずオートバイのコントロールケーブルは、ハンドルのスロットルパイプからキャブレター。クラッチホルダーからエンジンのクラッチレリーズ迄の間は、必ず湾曲させて通す事になります。
むしろそれが出来るからこそのケーブルなのですが、インナーケーブルとアウターのフリクションはこの湾曲部で大きく生じます。
従って、ケーブルの取り回しは可能な限り強く曲げない様に車両に組付けるのが基本なのですが、それでも全体的には90度から180度の方向転換は必要ですので、皆無には出来ません。
さて、インナーケーブルの違いでどの程度フリクションの差があるか、分かり易く比較出来る様にインナー以外は全く同じ部品と長さで作ったケーブルで比較します。
上のメッシュ状のものが従来品。
下のシンプルな縒り線に見えるものが弊社製です。
更に公正を期す為、2本のケーブルを並べて一緒に巻いています。
以前、同様にインナーのみを変更した2本をそれぞれ動かした際のフリクションを数値で見る事が出来る様に動的重量を測定した事があります。
http://www.pams-japan.com/diary/?p=25092
今回は音でも確認出来る様にしています。
動画を見る際にはヘッドフォンを使うかスピーカーに接続するか、音量を上げてみるとより明確に差がわかります。
一般的に使われるステンレス線は、構造上その表面全面に凹凸が存在します。これを押し引きすると曲げ部分でノコギリで切る様な音とフリクションを感じますが、弊社で導入した専用の研磨済みケーブルはこの状態でもほぼ無音で滑らかに送れます。
ほぼ無荷重でこれなので、実際にクラッチをコントロールした場合にはインナーへの食い込みの発生の有無で更に大きな差になることがわかっています。
又、インナー内部の樹脂チューブ内壁への攻撃性が低い為、ケーブル自体の寿命も長くなります。
ちなみに弊社製のケーブルはインナーの生成方法が違う為により引き締まっており、一般に使用されているケーブルより見た目が細くなっていますが、実は破断荷重に違いはありません。