弊社でラインナップしておりますジェネレーターコンバートキット。Z1系から始まるクランクテーパーが細いタイプのモデルについては、Type1 そしてType2と3の大きく分けて二系統があります。
さて、時々お客様から問い合わせがあるのですが、発電容量について。
Type1の発電容量は、オリジナルのZ1系のインナーマグネットローター方式に比較すると充分に大きく、Z1000Mk2の純正を上回るレベルです。
Mk2はUS仕様ではヘッドライトを消灯できない仕様ですので、常時点灯したまま日常使用してもまず充電系には問題は出ない程度と思ってください。
但し、充電システムを構成するフライホイールやステーターコイルの大きさ的にはJ系以降程では無い為、例えば冬場等に電力を大きく消費する電熱装備を使うのであれば容量に注意する必要はあります。
逆に言えば冬場はせいぜいヒートグリップ程度ということであれば充分です。
又、Z系をインジェクション化して、タンク外に社外の汎用フューエルポンプを装備して使う様な場合は、正直ぎりぎりになる場合があります。(ヘッドライトをLED化して何とかというくらいでした)
Type2,Type3の発電容量については、現行最新型の車両並です。
容量的にMOSFETレギュレータ―との組み合わせが必須とはなるのですが、極低回転からの発電効率も非常に良い為、もちろんヘッドライト等は点灯したまま各種の電熱装備やナビゲーション、スマホや携帯バッテリー等の充電を並行して行っても容量不足になる事はまずありません。この数年少しずつ普及の進んでいる、夏場の冷却装備を使用するにも向いているかと思います。
又、容量アップの分フライホイールの大きさや重さが性能に影響が出ない様、極薄で強力なタイプのマグネットを使用して、外周方向の大きさを抑えているのが特徴です。
さて、時々これも聞かれるのですが、そんなに大容量の充電容量があるとエンジンのパワーを余計に使ってしまうのでは無いのでしょうか?燃費が悪くなったり無駄にならないのですかというものですが、この種の発電機とレギュレータ―のシステム上、電力を大きく消費して発電しなければならない電力が増えない際にはエンジン回転に対しての負荷は小さくなりますので通常時に発電の為の抵抗は増えず、パワーダウンに繋がったり燃費が悪化する様な事はありません。
これらのジェネレータ―コンバートキット、おかげ様でお客様のオーダーが継続的な為に割とお待たせする期間の長い商品ではあったのですが、製作数ロットを順次増やしてまいりましたので最近は割と早くお手元にお届けできる様になりつつあります。