先月に一般向けとして正式販売を開始した、J/R系エンジン用 NBRヘッドカバーガスケットです。
http://www.pams-japan.com/diary/?p=27793
http://pamswebshop.my-store.jp/shopdetail/000000000222/
ちなみにこれは、先行量産品を組み込んでストリートを5,000km程走行したものです。
使用期間には、この夏の酷暑の渋滞も含まれていますので参考になるかと思います。
もちろんその間にオイルの滲み等は発生していませんでした。
表面には発泡BNRの独特な面が確認出来、柔軟性も維持されています。
芯材からのゴム層の破れはありません。シリンダーヘッドやカバーに残る事無く綺麗に取れています。
ちなみに新品時の厚さはt0.6としてありますが、これは組み込み後に発泡NBR層が圧縮された際に純正と同じt0.45となる様にした為です。
Z1000J系はそれ以前のZ系と異なり、カムカバー側にカムチェーンスライダーが装着されており、その部分が負荷を受ける構造でもある事から、ガスケット自体の柔軟性でシールする様に厚手のものを使うとカムカバー全体の締結剛性が低下して応力によるカバー側の歪みが大きくなります。又ガスケットを厚くしてスライダーの高さが変わると僅かながら運転中にインテーク側のバルブタイミングも遅れてしまう事から、この厚さを選択しています。
ガスケットそのものの剥離性が良好である事は素材の特性による副次的なメリットではあるのですが、整備やバルブタイミングのセッティングの為にカムカバーを頻繁に脱着する必要のあるチューニングマシンやサーキット走行車両のオーナーにも好評となっており、来月頭に筑波サーキットにて行われるTOTへの何台かの出走車にも使用されるとのお話も伺っています。