先日、クラッチレリーズの調整時のネジの回転方向について記事にしましたが、調整時の注意事項について補足です。
まず、クラッチレリーズを調整する際にはケーブルを完全に緩めて全く引いていない状態にする必要があります。
レバー側のアジャストナットとボルトは、最も締め込んだ状態にする事。
そして、クラッチケーブルのセンタ―のアジャストボルトは最も短くなる状態にする事です。
この状態であればケーブルには全くテンションがかかっていない状態になりますので、レバーは写真の様に指先一本で軽くグリップ迄当てることが出来る筈です。
これらが守られていないと、レリーズの遊び調整は正確に出来ない場合がありますので注意して下さい。
さて、このレリーズはZ1~Mk2迄のタイプなので、センターのボルトを時計回りに締め込んで重くなったところから1/3~1/2程度反時計回りに戻し、そこでロックします。
この際の重くなってからの戻し量が少なすぎると、アーム角度が悪くなってクラッチ操作が重くなる場合があります。
レリーズ調整が出来ましたら、センターのアジャストボルトを少しずつ伸ばしますが、その際の目安は、クラッチレバーを操作しながらクラッチを切るには少し遊びがあるなと思える程度までにしてナットでロックします。
レバーホルダーのアジャストナットとボルトは、あくまで好みの繋がり位置に微調整する為に使います。