少し前にもこの日記に登場したカットヘッド。
修復不可と判断したシリンダーヘッドとはゆえ、大胆にカットするのは少々気が引けるものです。
今回はこのカットヘッドを使ってどんな事をしているのか一例をご紹介です。
実際にシリンダーブロックに載せた所です。画像では少々見えにくいと思います。ピストンは70mm のワイセコがSETされた状態。
そして何を見ているのかというと、今回はバルブとピストンに切られたリセスとのマージンクリアランスです。因みにこのダミーヘッドは1.5mmの大幅な面研が既に施されている個体を敢えて使用しています。従って測定の際に対象となるヘッド厚に合わせガスケットで調整しています。
そして実際に使用する予定のカムシャフト&バルブを使用し本来のバルブタイミングをSETして測定となります。
通常はクレイを使用してクランクを回し、その度にヘッドを開けてはクレイの潰れ具合を確認するという作業となりますが、状況によってはこの様な測定方法を取る事もあります。この画像はインテーク側ですが、今回の組み合わせではかなりリセス外周方向にマージンのある事がわかります。
こちらはEX側ですがIN側と比較するとマージンが少ない事がわかります。近日中にこのカットヘッドを使って、ピストンの上下に対してバルブがどの様に動いているのかを動画に収めてUPしようと思います。