いくつかの問題を抱えている為、リビルトを断念したシリンダーヘッド。
画像のヘッドをこの角度で見ていると何ら問題が無さそうなのですが、実は訳あって様々な試験的加工等のベースとして余生を送っているヘッドです。
3番燃焼室です。不動状態で長年屋外で放置されていたと推察されます。この燃焼室はツインプラグ加工のテストサンプルに。
2番燃焼室は3番に比べ別物の様にキレイに見えますが、こちらは燃焼室の機械加工をテスト的に行ったものです。既に10年ほど前だったと思います。因みにJ系を除く空冷Z系はどれも鋳造後に機械加工によって燃焼室が仕上げられています。例外を除き、シートリング・45°面に大きな狂いが気筒間にない限り割と燃焼室容積が揃っています。
今回は、現在取り掛かっているオリジナルバルブ製作過程でテストヘッドとして使用されます。自らを犠牲に他のヘッド再生の為に役立っているとても偉い子です。
1番燃焼室です。シートリングまでグッサリと切削されていますが、これは何かを単に失敗しただけです。痛かったと思います。笑