今月入庫してインジェクション化するZ系車両用のリレーヒューズボックスとハーネス類を事前に製作しています。
フューエルインジェクションでは、燃料噴射を行う為のインジェクターやフューエルポンプ、それらをコントロールする為のECU等の電気回路が必要ですが、元々キャブレター車であるZ系にはそれらは当然装着されてはいませんので、別途に用意して組み込みせねばなりません。
特にタンク外に装着するタイプのインラインフューエルポンプにはそれなりの電流が流れる事と、インジェクターやECUには電圧的な安定も重要な為、それぞれにリレー回路と系統毎にヒューズが必須です。
使用しているのは、汎用品の防水リレーヒューズボックスです。
ヒューズ系等の部品では世界的大手企業の製品ですが、このタイプは日本ではほぼ流通しておりません為、ある程度の数を弊社でまとめて輸入する様にしています。
背面のコード接続を自由に組んで、マイクロヒューズやソケットタイプのマイクロリレーを使えば必要な回路を組む事が出来ます。
上面カバーはもちろんコード側もシールされている防塵防水仕様です。
オートバイ用に比較して、遥かに条件の厳しいスノーモービルやジェットスキー等の船舶にも使用可能なものです。
当方がインジェクション用に使用する場合は、こんな感じにマイクロリレー3個にヒューズを3個で組んでいます。
ヒューズは左からECU、インジェクター、フューエルポンプ
リレーはイグニッションコイルとA/Fセンサーユニット、ECUとインジェクター、そしてフューエルポンプです。
ちなみに、車両の本来のメインハーネス側ヒューズボックスとインジェクション用のリレーヒューズを統合出来るサイズのものもあります。
こちらの物は各種オプションデバイス用の充電用ソケットの予備電源を含み、ETC用電源も取り出し出来る様に組んでみました。