これは先日試験走行時の弊社Z1000Jのハンドル回り。
スマートフォンのマウントが一時的に装着されていますが、実際に載っているのは走行中の電圧を見る為のテスターです。
後方に伸びているコードは、直接バッテリーの端子に接続されています。
このZ1000Jは、走行中の各種データを保存出来るタイプのフルコンを搭載しています。
その項目の中にはシステム電圧の記録も出来る様になっていますが、電源投入はリレーハーネスを使っているものの流石にバッテリーに直結では無い為記録電圧はほんの微かではありますが下がります。
より正確な走行中の電圧やその変化データをリアルタイム目視しながら採る目的でテスターを搭載して直接走行を行う事があります。
さて、お客様からもたまに車両の充電電圧について問い合わせや相談を受ける事がありますが、その電圧数値が測定器のテスターでは無く市販の油温計等に付属機能としてある電圧表示で言われる事が多いです。
そのタイプの場合、まず専用のテスター等のレベルの様な精度は元々望めない付加機能である事と、そもそも取り付け時の配線で、電圧を表示する為の電源の取り出し部分がバッテリーから遠く様々なコネクターやスイッチを介した後に繋がるACC電源(メインキーをオンにした際に電気が流れる配線です。イグニッション電源や、アクセサリー電源と呼ばれる場合もあります。)の為、正確に測ってもバッテリー電圧に対しては大きく下がった数値であるのが普通である為、表示数値自体は正直正確では無いのが普通です。
ちなみに、車両によってはテスターで測ったバッテリー電圧より2Vも低く表示されている事があるのも普通ですので、充電状態の判断を行う場合は必ず測定器のテスターを使用して、バッテリーそのものの電圧を測って下さい。
市販製品で電圧表示機能があるものは、数値自体は過信せずに普段の電圧との差が大きく無いか、又はエンジン回転が上がった際に数値が上がる=ジェネレーターの動作確認をするレベル程度に考えて下さい。