こちらは以前にも紹介した、フルコンECUと合わせて使用できるイグナイター一体型コイルです。
一般的にフルコンECUは、Z1系に使用されるタイプのイグニッションコイルを直接駆動できるイグナイター機能を持ちません為、ECUとイグニッションコイルの間にコイル電流を制御する為のイグナイターユニットが必要になるのですが、このコイルの場合はコイル本体側背面に大容量のイグナイターを装備する為、配線の簡略化と省スペースになりますので、特にスペース的に制約のあるオートバイでは重宝します。
ちなみに、インジェクション仕様のみならず、キャブ車にフルコンを使用した点火時期制御、我々がキャブコンと呼んでおります仕様にも使えます。
又、イグニッションコイルは長年使用すると性能劣化の起こる消耗部品ではありますが、この様にコイル側にイグナイターを装備させるタイプの場合は、大電力をコントロールするイグナイターの大容量トランジスタを含むその回路もコイル交換時に一緒に一新出来る事になりますので、信頼性面でのメリットもあります。
紹介記事
http://www.pams-japan.com/diary/?p=27043
http://www.pams-japan.com/diary/?p=27135
今回の車両はフルコンを使用したインジェクション仕様ですが、車両がZ1系ですので紹介記事中のZ1000Jの様にフレーム下のエンジンとの間にイグニッションコイルを吊り下げる方法ではなくフレームのネック部分裏側のパイプ組みの中に入れる事になります。
ただ、このコイル。背面にイグナイターがある為に配線本数が多くその分コネクタ―は大きく、又取り付く方向は上からで、更に閉磁コイルの鉄心が下方になっている為に結構背が高いです。
コネクタ―を装着するとZ1からMK2に至る第一世代Z系のフレームにはぎりぎりで、この位置だとコイルを本体を取り外さないとコネクタ―の抜き差しは出来なさそうです。
整備上の観点からはあまり良いとは言えません。
イグナイターを持たないウオタニコイルと比較するとよくわかります。
Z系フレームの場合、コイルの横や上をメインハーネスやスロットルワイヤーが通りますので、あまり外側にコイルをマウントすると、メインハーネスが突っ張ったり操舵時のスロットルケーブルのスムーズな動きの邪魔になりますので、もう少しマウント方法を考えてみましょう。
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