インジェクションシステム組み込み中のFX-1の電源回り加工中です。
電源の振り分け等も異なります為、インジェクション化と同時にメインハーネスを新品を一部加工した上で、ハイパフォーマンスヒューズシステムも組み込み装着しながら仮組しています。
さて、販売用の部品に関してはノーマル車両にそのまま装着が出来る仕様があります為、Zの場合だとメイン電源系にはオスメス端子を使用する必要がありますが、そのタイプの端子はZ系時代のフルノーマルの物であればともかく、通電容量自体が元々それ程多いものではありません事と年数が経つと劣化し易い場合があります。特に電気的な装備を増やした場合は尚更で、何年か経ったメイン電源回りのオスメス端子がブーツごと変色して焼けているのを見た事があるオーナーも多いでしょう。
この為、このFXの様な電装系をフルにワンオフする様な場合は、それらの場所は積極的にアップデートする様にしています。
例えば電源系。カワサキの場合、バッテリープラスからの生電源を意味する白/赤のコードですが、ここには特に大きな電流が流れますので、大容量の平端子と専用のソケットを使用しています。
それ以外にもやはりインジェクションシステムはインジェクター等でも電力が必要でありますので、同型の端子やコネクタ―を使用して電源を振り分けしています。ちなみにコネクターの色が黒いのは識別の為です。
又、電源のカスタマイズはプラス側のみでなく、アース側でも行っています。
容量自体のアップはもちろんですが、アースポイントを増やす事で各種デバイスを簡単に綺麗に増設できる工夫をしています。
話は変わりますが、同様に配線の加工をされるユーザーやメカニックさんから、コネクタ―からの端子を抜くのにはどこのツールを使っているかと聞かれる事がたまにあるのですが、自分はメーカー製の市販品ではなく、手頃な小型のドライバー先端をグラインダーで研いで自分で使い易い形にしたものを使っています。ちなみにドライバーは、柄の丸いものでなく角ばったものにすると、先端の角度が分かり易いかと思います。
市販の端子抜きは先端が薄くてフラットなものが多いのですが、個人的には先端に僅かに反りが入っている方が端子のロック部を抑え易いので、そういった形状にしています。2本あるのは端子の形状や幅の大小で使い分けている為です。
ドライバーの先端は焼きが入っているのが普通で適当な強度もありますし、形状が使い難い場合は削り直して丁度良い形状に直すのも容易です。