高性能なログ機能を持つフルコンインジェクションシステムの場合、走行を繰り返しながら実車両にかかる負荷と空燃比や各種のデータを元に修正を繰り返しながらセッティングは可能なのですが、流石にリッターバイクを全開にしての領域を一般公道でデータ採りを繰り返す事は出来ません為、シャーシダイナモが必須です。
ちなみにここでもデータログ機能を使用しています。
スロットル全開にして吹け上がるエンジン回転数に対しての空燃比と、インジェクターの開弁率が記録されています。
最高出力時のインジェクター開弁率は80パーセントを越えてきている事がわかります。
これがキャブレターの場合は全開時に対応するのはメインジェットのみとなりますので、例えば7,000rpm時の空燃比が理想にならなかったとしても最高出力の出る回転数での空燃比を優先する事になりますから、ある意味妥協が前提のシステムとも言えます。
ところが、フルコンインジェクションの場合は各回転数毎に目標の空燃比になる様にインジェクターからの噴射量を設定する事が出来ます。
最終的にセットアップした最高出力は、後輪出力で138.31PS 9,420rpm 11.22㎏-m 7,860rpmとなりました。
空気密度の高くなる冬場であればもう少し行けるかなというところですね。
クランクシャフトをMK2用の66mmストロークのものとして、pistal piston 74mm 1,135㏄
カムシャフトはweb 425 とツインプラグ
43mmシャフトレススロットルボディを使用したフルコンインジェクション仕様でのスペックです