プライベートで自車両をインジェクション化作業してらっしゃると言うオーナーさんより質問をいただきました。
「フューエルラインにバンジョーボルトを使っても問題はありませんか?」との事。
タンク外にフューエルポンプを置くインライン方式の場合、インジェクターへの燃圧維持の為に多量のガソリンを循環させる必要があります。
油圧だけを伝えれば良いブレーキ系と異なり、それなりに粘性のあるガソリンを流すとなると、通路には容量が必要ですので、通路の細いバンジョーボルトだと抵抗になってしまう場合もあります。
この為出来ればストレートに流せる6番以上のフィッティングを使うのが望ましいのですが、ポンプやフィルターの取付スペースの問題でバンジョーボルトを使用したい場合は、写真の様にスチール製のバンジョーボルトの内径や液通路を拡大し流量を確保する場合があります。
ブレーキライン用の内径が細い物はそのままでは使えません。又、アルミのものは強度的に穴径を拡大は推奨できません。
当方の経験上、オートバイの場合は燃料通路は途中の内径で5.5mmもしくはそれと同等以上の断面積通路を確保することが望ましいです。
又、必要以上に大きな容量の4輪用フューエルポンプを使用するとそれでも足りずに抵抗になる場合がある為、注意が必要です。