先日、夜鳴きするタンクキャップについて記事にしましたが、このタイプのキャップはどの位使用可能なのでしょうかとの問い合わせが来ました。
サンプルとして、弊社の車両で7年使用したものを点検します。
現状でも特に漏れ等の問題も無く、やはり試乗した後は先日のものと同じく内部圧が抜ける鳴きが起きます。
ねじを外して分解していきます。
ちなみに未経験者がここを外した場合、高確率で元の位置に戻せなくなって、機能しなくなりますので、基本的にユーザーさんは分解しないで下さい。
シリンダー廻りからのガス漏れを防止するオイルシールは硬化や切れもありません。
ガソリンをスムーズに落とす為の空気取り入れ側と、内圧上昇時にブローオフする為のダイヤフラムバルブが別々になっています。
このバルブは特に耐ガス性の高いゴム製ですが、問題無さそうです。
キーシリンダーのピン部は注油したオイルに埃が混じった様で、汚れていますので洗浄して再度注油します。
給油口に当たるパッキン。
押されている感じはありますが、硬化や割れ等もありません。
一般的にガソリンはあらゆるゴムに対して攻撃性が高いのですが、充分に耐えています。
分解はここ迄、使用したこのタイプのタンクキャップからメインの台座を取り外すとボディに張り付いているガスケットが破れてしまいます。
タンクキャップのパッキンの補修部品が買えますかとたまに聞かれる事はあるのですが、そこが問題にンなるほど消耗した場合、内部のゴムやガスケットを全て交換しなければ意味はありません。
それらの部品はメーカーよりの単品販売が無く、ボディごとの交換となりますが、メインのパッキン自体が消耗するには相当期間がかかるかと思います。
清掃後、可動部に注油して組み直し。シリンダーもスムーズに回ります。
7年間の間にはかなりの回数開閉してガソリンを給油していますが、全く問題無くこれからも使用出来るレベルでした。
http://pamswebshop.my-store.jp/shopdetail/000000000141/ct14/page1/recommend/