さて、日々気温が下がりつつある季節ですが、多くのオーナーが経験する、純正のクラッチの冬場にエンジンが暖まりきる以前のクラッチの切れの悪さ。
そこそこ暖まったつもりでもクラッチレバーを握り、ローギアに入れた瞬間にエンストする様事はざらです。
原因は、1980年代迄主に使用されていたコルク素材ベースの摩擦材で、特に冷間時に圧をかけておくと鉄で出来たクラッチプレートに張り付きを起こし易いです。
弊社で使用しているフリクションプレートは、FCC社が2000年以降に採用したケミカルファイバータイプなのですが、摩擦容量が大幅に向上しつつも何よりもZ系時代の張り付き特性が無い為、低温時でも非常に切れが良くなっています。
ちなみに、J系のセットに使っているフリクションプレートは、大出力に耐えられる様Z系のものより更に摩擦容量は大きくなっていますが、アルミに対しての攻撃性が高い為、オペレーティングプレートやハブに接する外側2枚に関してのみコルクベースのものを使っています。
さて、純正より摩擦容量が確保出来ていますのでそのまま使用すると強化クラッチという事になるのですが、ノーマルプラスアルファのパワーのエンジンであればその分クラッチの圧着力を下げる事が出来ます。
この為、純正時よりクラッチ操作が軽く、更に冬場の張り付きも発生しない現代的な仕様にする事が出来ます。
更に、現行仕様では操作時のクラッチスプリングの揺れを抑える為、ガイドリテーナーを使用していますが、その下にスペーサーを入れている場合はノーマルエンジン。取り外せばライトチューニング用と言った感じに容量の調整を可能な様にしています。
又、ハードチューンやレース等用には、別途で圧着力の高いハードスプリングも用意していますので、後輪出力140PSクラス迄使用実績のある組み合わせも用意しています。
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