整備に入庫したZ2のフロントブレーキ点検を兼ねて、ブレーキフルードを交換しています。
前回整備からそれ程乗られてはおられないのでフルード焼けしての変色はありませんが、長年置いていると空気中の水分を吸い込んで劣化が進みますので定期交換します。
写真の様に全量を落とした上でリザーブタンク内を拭き取り、その後大量のフルードでブレーキラインを洗う様にエア抜きしながらキャリパー側に通す様にして交換します。
さて、エア抜きは終わりましたがブレーキレバーのタッチが少々気になります。
握り込んだ際に力の立ち上がりがスムーズで無く、上下に力が逃げる様な感じもあります。
点検の為に取り外しましたところ、純正レバーの軸部に入れられているメタルブッシュの真円が歪み始めている事と、上下部分にも段が付いた様な摩耗が見られます。
症状が軽度であれば、軸部とマスターシリンダーのピストンを押す部分へのグリスアップでいけますが、Z2用のブレーキレバーは幸いまだ純正で部品が入手可能ですので交換しました。
日常乗っているとレバーの消耗は非常に僅かで、変化に気づかない場合もありますが、何よりブレーキは機能部品でもありますから気を使うに越した事はありません。
なにより指先で操作する場所ですので、メンテ後の変化は明らかに分かります。