Z1000Mk2,FX1のダイナモカバーにステーターコイルを固定するボルトの話です。
写真は新車当時のカバーに当社で扱いのDENSO製新品ステーターコイルを固定しているところです。
この新品ステーターコイルの組み付け部分厚さは、純正のMK2用ステーターコイルと同じなのですが、これを固定する5×25mmの純正ボルトだと何故か意外にも短く、あまりケース側のネジ山との噛み合わせ幅はありません。
だからと言って5mm長いボルトを使うと、ケース側の雌ネジがそこまで深くは掘られてはおらない様でステーターコイルを締めきれませんので、やはり純正で指定されている長さの物を使います。
上に書いた通り、この場合はネジ山の噛み幅があまり長くありませんから、必要以上のオーバートルクで締めるとカバー側の雌ネジが壊れます。
必ずネジロックを使用して適正なトルクで締める様に心がけて下さい。
さて、タイトルにある長さ違いの件ですが、このネジ山の件については例外があって、FX-1やMk2でも最近のロットで出たカバーの場合はカバー側の雌ネジが少し深く迄作ってあるものが多い様で、5mm長い5×30mmのボルトでも底付きせずに締められます。
ネジ山の噛み合わせ幅は少し余計にとれた方が緩みも起き難いですし、同じトルクで締めたにしても雌ネジの痛みも少なくなりますので、この場合は5×30mmを使う事を推奨します。
従って、当社でMK2,FX1用のステーターコイルを販売する場合、最近では25mmと30mmの2種の長さがあるものを付属させてお出ししています。
カバーにボルトを仮組みして確認していただいた上で、長いほうが使用できるのであればそちらの方のご使用を推奨します。