これは、不調交換の為に取り外したZ1000J系のフューエルレベルセンサーです。
年式や車種でマウント部分やフロートの角度と長さが異なりますが、基本的には同じ構造です。

構造をお見せするのに分解しました。

抵抗の高目なコードが樹脂版に巻き付けされてあり、ガソリンの量に応じてスイングするフロートアームに連動している銅プレートがそのコードの上を滑るタイプの可変抵抗です。
これに通電した際に起こる電圧の変化をフューエルメーター側でフューエル残量として表示するわけです。
さて、コイルには断線は無いのですが、アース側に繋がるアーム軸や銅プレートの表面が長年の使用で生じた表面の酸化で通電しなくなった様です。

メーカーは修理は考慮していない部品ですが、複雑な構造の物ではありません。軸部分迄を分解して研磨してやれば又機能はするでしょうが、遠からずの再腐蝕や長年擦られたコイル側での断線発生も可能性としてありえます為、今回は運よく入手出来た新品にアッシ交換します。

元々のセンサーが不調になる迄に40年以上経っているわけですので、この先も安心出来るかと思います。