弊社のFSメタルヘッドガスケットは、耐熱性と耐油性に優れたフッ素ゴムをコーティングされたNOK社製スプリングシート材に、プレスによってビードを成型してあります。
このコーティング層がオイル等のシールを行う為、通常の使用では組み込み時にはエンジン側当たり面に液体ガスケットの使用は不要で、原則的にそのまま使用出来ます。

https://www.pams-japan.com/product/page.php?parts=engine&id=fs-headcover-gus
但し、一部の例外として下記の様な場合に限り薄く使用する事を推奨する場合があります。
まず、空冷Zシリーズではシリンダーブロックの最も外側4本のスタッドボルトの通る穴がクランクケースからシリンダーヘッドにオイルを送る為のオイルラインを兼ねています。

その中でも初期のZ1,Z2のシリンダーブロックのこのオイルラインスタッドホール周囲、ガスケットと当たる側がテーパー状になっていますが、このテーパー部分はシリンダーブロックをダイキャスト整形される際の金型のままです。
この年式のブロックでは通常はテーパー穴とスタッドボルトの中心は同軸になっているのですが、メーカーでの加工時に基準点セッティングに誤差があったのか、一部のシリンダーブロックでこのスタッドホールの位置がずれてしまっているものがある様です。
さて、通常この年式のブロックでは、テーパーの最も大きい部分の径は16mmマイナスです。

対して、弊社FSメタルガスケットのこの部分の外側ビードは18mmとなっています。

これは70-OS 以上のスリーブの交換時にビードとスリーブの外周が重なってしまう事を防止する為、このサイズとなっています。

ビード外径の方が大きい為、基本的には問題無くシールは出来る構造なのですが、シリンダーブロックにガスケットを重ねて穴位置が目視で明らかにずれているのがわかる程のレベルのものに限ってはビード当たりがぎりぎりになるか不足してしまう可能性があります。
それでもガスケット表面のラバーコートで面シールはされているのですが、オイルラインには油圧がかかりますので、そういった場合に限り周囲を脱脂した上でシリンダーブロック側のスタッドテーパー部の周囲に少量かつ極薄く液体ガスケットを塗布して組んでやる事を推奨します。
(テーパーホール位置に明確なずれが無い場合は不要です)
又、特に初期のシリンダーブロックでは、腐食等無いオリジナルのものでも意外なほど成型時の細かな鋳巣の存在するものがある事や、以前の整備時の傷や腐食がオイルライン周囲のビードライン周辺に交叉する様に存在する場合も同様です。
但し、面研時の刃物跡レベルでは問題はありません。
