コンプリートベースとして仕入れたZ1-B。
シートとRサスがリプロ品に、そしてマフラーがKERKERに変更されている以外はオリジナル状態を保っています。外装は流石に色とびしていたり、小傷が目立ちますがこれもオリジナルペイント。僕らから見るとその下に分厚いパテ等が入っていないという安心感になっていたりします。そしてタイトルを見る限りなんとUSでは1オーナー。
経年による劣化は認められるものの、メーターまわりも全てオリジナル。こちらはリビルトで新品同様に生まれ変わる予定です。
ノーマルキャブにエアクリーナーBOX。エンジンの肌もキレイな状態です。外装塗装+スポークの張り替え等、軽く仕上げて中古車両として店頭に並んでも恥ずかしくない状態だと思います。
「レストレーションするのなら、どうせ全バラの組み直し。ならばコンディションは悪くてもベース車は安いに越した事はない。」
というお話も聞きますし、それも間違っているとは思いません。勿論その程度においては許せる許せないというボーダーは個人主観として色々とありますけど。
しかしベース車両の価格差=コンデョションの差とお考え頂いても差支えはなく、その違いは仕上がり後の見た目に大差はなくとも、何故か乗り味が大きく異なったりという事は現実に起こりうる事です。レストレーションとは言ってもフレームを筆頭に、エンジン内部パーツ等の全てを新車同様とする事は現実的に難しいからです。
コンプリート車両の販売は?というご質問を頂きますが、以前の様にご注文をお受けできないのは良質なベース車両の入手が困難な事、価格が上がっているにも関わらず反してコンディションは低下する一方と言う現実があるからです。
毎回ベース車両はお客様にご覧頂きOKを頂いた後に製作に入りますが、今回も気持ちよくOKを頂きました。これから分解に着手します。
細々と少量製作するコンプリートベースのご紹介でした。