バックオーダーが続いていました弊社オートテンショナー。
何とか製作が追いついて、今回組み上げているロットでお待たせしていたお客様にもほぼ行き渡りそうです。
さて、このテンショナー、中身のスプリングのレートやストローク量、プッシュロッド先端に組み込みしたダンパーラバーの素材と硬度等、とにかくカムチェーンやアイドラー周辺に優しく当てて、ノーマルのMk2系用オートテンショナーと同等以上に適正にチェーン調整しながら内部部品に消耗をもたらす事の無い様に考えるのに時間がかかりました。
組み込み時の最圧縮時には純正より柔らかく、但し、伸びるに従ってテンションが極端にダウンする事無くフルストローク迄柔らかく適正に押せる様に設計しています。
ただ正直言って、デザイン的にはノーマルを模したもので地味なので、受け入れられるかどうか非常に不安だったのも事実なんですが(笑)。
ところで、このテンショナーボディですが当社製のパーツにしては珍しく本格量産後のものには見える場所に社名が彫り込みしてあります。
これはせっかくの自信作だからというのもあるのですが、実は見た目デザインを純正っぽくしているがゆえ、当社以外で整備された場合に社外品である事に気付かずに扱い方の違いやメンテナンス面で間違いが起きたりしない様にという考え方も実はあったりします。何せ、Mk2はともかく、Z1用は元々セミオートなのに見た目そのままフルオートにしてあるわけなので。
それで必ずメンテナンス時に触るサイドのボルトの隣に刻印する様にしています。
(装着時には見えず、取り外したら初めて見える下側の場所に極々小さく入れようかという声もあったのです)
結局上記の理由で横の目立つ場所に入る様になったのですが、ただ、最初期の先行量産ロットには社名が入っておらず、我々はこれを希少な無版仕様と呼んでいたりします。実際のとこ、刻印が無い事以外は違いは全く無いのですが、ごく初期に納めたり弊社で直接整備させていただいた際に取り付けたものはこれになっている場合があります。
大した数では無かったので、Z1系ボディのものは既に残っていませんが、Mk2ボディのものだけが残り数個、この無版仕様を在庫しています。
あくまで目立たないノーマルルックスがいいと言う場合は、購入時や整備申し込みをされる際に、お問い合わせしてみてください。
Mk2用に関しては、基本扱い方自体は純正と変わりませんので問題はありませんので。