フライホイール(はずみ車)と呼んでいますが、オートバイの場合はジェネレーター用の永久磁石を装着したマグネットローターを兼ねています。
又、Zの場合はワンウェイクラッチアッシが一体化されていますので、これを含んで慣性を生み出すフライホイール重量と言えなくも無いです。
そこでZ系の純正を含んでの重量を測って比較してみます。
手持ちのデジタルスケールが2000g迄がリミット、
それ以上になると表示されない為、ローターとワンウェイクラッチを別々に測定します。
まず純正のワンウェイクラッチが780g 結構重いです
Z1の純正ローターが1,340g クラッチと併せて2,120gという事になります。
KZ1000A1の純正ローターが1,269g クラッチと併せて2,049g
見た目似ていて、KZ1000A1のローターはZ1のクランクにも使用出来ますが、意外にKZ1000のものの方が70g前後も軽いです。
逆にクランクシャフトに関してはKZ1000の方がずしりと重いのですが。
さて、これはZ1000Mk2 1,303g クラッチと併せて2,083g
Z1系とさほど変わらない重さなのですが、形状がアウター方式なので、実際に生じる慣性はおそらくMk2系の方が大きくなります。
さて、こちらは製作テスト中のアドバンスドジェネレーターキット用ローター
1,314gと意外に重さある様に見えますが
実は専用のカム式ワンウェイクラッチを装着した状態での重量でした。
という事で、同じアウターローター方式のMk2に比較して770g程度も軽くなっています。
判り易い様並べてみます
Z1 2,120g
KZ1000 2,049g
Z1000Mk2 2,083g
Z1系アドバンスド仕様 1,314g
もちろんフライホイールは軽ければ良いというものでは無く、やり過ぎると低回転域でのトルク感や扱い易さが減じられたりする場合があります。
ただ、軽く作ったものを量産段階で重くするのはさほど困難ではありませんのでまずはどこまでやれるか試しています。
ちなみに、弊社で製作させていただいたレーサーエンジンに使用しているMK2やJ系用の市販キットは、クランクへのマウント形状の違いでクラッチ込みでも更に軽くて1,212g
この車両はサーキットのみならず保安部品を装着して公道でも問題無く走行していますから、現状でフライホイールの軽さが理由と思える様なネガな部分特には出てはいない様です。従って弊社製もまずはこの軽さのままで進行させてみることにします。