オリジナルのZ系では宿命とも言える、ジェネレーターカバーよりのコード取り出しグロメットよりのオイルリーク。
初期のZ1時代では耐熱性の高いコード被膜が無かったせいか、ここを通るコードそのものにガラスチューブで一本一本保護していたのですが、その為にガラスチューブとグロメットの間を浸透したオイルが滲んで外に漏れ出てくるのが普通だった様です。
後期になると耐熱被膜線になった為、新車時には少なくとも漏れ出てくる事は減りました。
但し、10数年も使うとやはりグロメットのゴムや配線の被膜が痩せて滲んでくるものがあります。
現在当社でこの部分を整備する際には、コードをステーターコイルの半田部分から取り外して最近の耐熱被膜線に交換し、グロメットの通し部分をゴム用のエポキシ樹脂を浸透させて目止めしてしまいます。
当社のジェネレーターコンバートキットには、Zカバー用の新品グロメットを装着して、そのまま組める様にして出荷していますが、ダミーカバーを使ってグロメットの位置決めし、きちんと処理する様にしています。
さて、ご自分でオイル漏れ修理する場合のコツですが、エポキシ樹脂は必ずゴム対応のものを使用します。速硬のタイプより硬化迄に割と時間のかかる物の方がゴムとの密着性は良い様です。
又、作業前にグロメットやコードとカバーのグロメット組み込み部分をしつこく脱脂する事ですね。