おかげ様でリリースしてからご好評を頂いておりますGC KIT。マグネットローターの破損やステーターコイルの消耗によるショートリーク等のトラブルによる充電不良を修理改善する為、社内ファクトリーでも活躍中です。
このGC KIT の性質と開発に至った経緯は非常にシンプルでした。
① 純正ノーマルのマグネットローターそしてステーターコイル共に廃盤になって久しく、良品USED品の入手も困難になり、現場でも困っていた事。
② どうせKIT化するのなら無加工ボルトオン装着が可能で、現代のレベルでは少々頼りなかったノーマルの発電容量を上回る性能を手に入れたいという点です。
ノーマルのインナーローターからアウターローター式へ。因みにローターはNIPPON DENSO 製です。
スターターギアとワンウェイクラッチはノーマルをそのまま使用する事が出来ます。
純正カバーに無加工ボルトオンで交換可能となる、ステーターコイル&アダプター。コイルも同じくNIPPON DENSO 製です。
更にカバーの外観を変化させない物であること。
以前もお話したと思いますが、このKIT構成パーツの中の主役でもあり、最も苦労したのがこのコイルを固定する為のアダプターでした。
17S材からの削り出しで製作しています。想定外だったのが、同じ純正ノーマルカバーでも型違いで内部各部の寸法が異なるという事。手持ちにあったカバー以上に次から次へとマッチングしない物の存在が発覚し、その度に改版し作り直したものです。
発電不良=充電不良=走行不能というトラブルに直結するため、見た目に有難味のないパーツではありますが、心強いヤツだったりします。
またフルトラ化されたり、ワッテージの大きなライトバルブを使用したり、また最近ではナビやETC、冬場には電熱ジャケット等々、昔に比べれば消費電力とそれに対応する為に必要な発電量は増える傾向にあります。
バックオーダーでお待たせしていたお客様、もうすぐ順次納品となりますので宜しくお願い致します。
また左バンク角を確保する目的で開発の進むGC KIT( ver Alpha)のテストも順調に進んでおりますので、ご期待ください。