随分とお待たせしてしまいましたが、腰下が閉まり少し先の見えてきたZ2エンジン。
ケースデッキは最少値面研。シリンダースタッドボルトは純正新品です。実はエンジンだけではなく、車体のほぼ全てに手を入れるフルレストレーションのオーダーです。
シリンダーデッキはガスケット腐食痕が全体に広がっていた事、測定すると各部に凹凸が確認された為面研を実施。若干まだ痕が残っていますが実用上問題無いと判断し研磨量は0.06mmを最小値とし敢えてストップ。緩んでいたSTDスリーブはESTスリーブに交換し更なる耐久性を確保。専用トルクプレートにて固定後に精密ボーリング。仕上げはフリクションを抑えながらもオイル保持能力を上げるスプラッシュホーニング。
純正0.5mm OSピストンです。スカート全体が黒く見えるの二硫化モリブデン系のコーティングでフッ素樹脂混合タイプです。従来のモリブデン系コートよりも下地となるバインダーにポリカーボネイトを使用し剥離しにくい物となっています。初期馴染みだけではなく更なるフリクションの低減を狙います。
見えない所にスパイスを効かせ、新車時を超える走りをイメージしながら組み上げて行きたいと思います。