弊社で取扱いしている新品のGPZタイプオイルポンプは、Z系再後期のZ1000P用の純正新品をベースに、分解してリリーフバルブ加工を行って再度組み立てたものです。
このZ1000Pと初期のZ系の違いは、ポンプギアシャフトに挿入されるギア駆動ピンの太さの違い。
左がZ1000P 右がZ1のそれです。 4mmと3mmの違いがあります。太さもですが、実は微妙に長さも違います。Z1系の方が短いです
これがピンが通るシャフトの穴そのもの。明らかに左のZ1000P用の方が太いです。
これが為なのですが、本来はピンの太さに合わせてギアのスリットの幅もその長さも異なります。
左がZ1000Pの4mm用 右にあたるのがZ1系の3mm用。
従って、Z1000Pのオイルポンプをベースにした場合は当然ギアもそれに合わせたものに交換する必要があるのですが、昨年末にこのZ1000P用のギアがなんと販売終了になってしまいました。
このままではポンプが入手可能でも、Zには使用できなくなってしまいますので、元々使われているZ1系用の3mmスリットギアを使用出来る様にピンを製作しました。
硬すぎるとギア側を痛めますし、折れ易くもなったりします。だからと言って柔らかすぎるとピン側が摩耗してしまいます。しかも加工時に細くなるところでくびれが付くと応力が集中し易くなってしまいますので、細くなるところは注意しながら製作していただきました。
これで、今後も新品オイルポンプを使う事が出来ます。
ちなみに、ピン製作に少々コストはかかりましたが、大物の新品ギアが必要無くなった為、セット価格自体はプライスダウンさせていただきました。
http://www.pams-japan.com/product/page.php?parts=engine&id=oilpump
今後も宜しくお願いいたします。
PS:大変申し訳ないのですが、この製作ピン単品での販売設定はございません。
弊社オイルポンプへの補修部品のみとしての取り扱いとなります。
(ピンが使用にさし使える程擦り減ってしまうより前に、ポンプボディ本体の寿命の方が先に来るとは思われますが)