エンジンを組む際、ガスケットの類はなるべく相手の面にオイルが付着していない方が組み込み後の貼り付き密着が良く、長年の使用でもオイルリークの可能性が低くなります。
例外として、常にエンジンカバー類の取り外しを行うレーサー等ではあえてオイルをガスケット面に塗布して、脱着時に綺麗にガスケットが剥離出来る様にする場合もありますが、そういった組み方が出来るのは次回の脱着分解迄の時間が年単位で開いたりする事の無いエンジンだからこそ出来る事で、やはり基本はガスケットの当たり面はオイル成分をきれいに拭き取って、脱脂するのが基本です。
ただ、Zの様なエンジンに限って言えばこれは結構困難で、シリンダーブロックにピストンを組み込む際には、ピストンやリングに塗布したオイルが滴り落ちる場合があってベースガスケットを濡らしてしまう場合が多々あります。
オイルが付着したまま組んでも即時オイル漏れとはならないにしても、やはり濡らさないにこした事はありません。
その対策として、2年ほど前にも記事にも記事にしました。https://blogs.yahoo.co.jp/pams_jp/63530743.html
輪ゴムを使って、シリンダーブロック側にガスケットを仮固定する事で、組み込み中に滴り落ちたオイルがガスケットに付着する事はありません。
又、万が一クランクケース側のガスケット当たり面にオイルを落としても、ブロックを下げる前に綺麗に拭き取って再度脱脂する事が出来ます。
細かな方法は以前の記事にて記載していますが、かなり以前のものですので、再度リンクを含めて紹介いたします。参考にしてみてください。