弊社がZのEFI化をやっていると言う事で、プライベーターの方や興味を持たれたユーザーの方からもちらほらと質問をお受けする事が多いのですが、そういった方々とお話していてたまに感じるのは、コアになるフルコンECUの価格に関して、えらく高い代物であろうという先入観です。
10年以上前と比較すると、海外でもフルコンを使用してのクラシックカーやオートバイのEFI化の例が増えている事と、それによる需要の拡大もあり、Z系はもちろんの事、最近まで作られていたキャブレター搭載していた車両をEFI化するのに必要なレベルのスペックのものであればそれなりに名前の知れたメーカーのものの中でも4気筒迄用とされたベーシックモデルでも必要充分以上な機能と性能があります。
ちなみにこちらは、つい先日届いたLINK ecuというメーカーのそれにあたるモデルです。
キャブ車のEFI化はもちろん点火時期制御も同時に行えますが、スロットルポジションセンサーによる負荷予測制御はもちろんの事、バキュームセンサーを使用した負荷実測制御のどちらにも選択使用が可能で、車両に合わせた3Dマップを自由自在にオーダーメイドで作って制御出来ます。
もちろんターボやスーパーチャージャー等の過給機を備えていても対応します。
これの日本国内での本体正規定価が¥99,000
(ハーネスや各種センサーは仕様によりますので別売ですが、ECUに対して驚くほど高額なものではありません)
それ以外のメーカーのものでも同じ機能であれば同じ様な価格で、このあたりはデジタルカメラや家電のそれと変わりません。
当然の事ながらフルコンは内部の設定やマップの変更に入れ替えは簡単ですので車両は選びません。
例えばですが、複数車両を持ってる人がインジェクション化の為のECUとして、もしくはキャブ車でもオリジナルマップを気が済むまで詰めて性能を出す為の点火系ECUとして、もしくは車両を乗り換えたとしても使い廻す事がもちろん可能です。
ですので、EFI化にあたってのECUの価格は、ハードルと言える程高額なものでは無くなってきていると言う事はご理解いただけるのでは無いでしょうか?
又、昔のフルコンユニットと異なり小型軽量化も進んで、缶コーヒーと比較しても若干幅がある程度で重量はそれより軽く、更にジェットスキーやスノーモービルへの搭載も考慮されている為もあって防水化されていますからオートバイへの搭載にも非常に適したものになってきています。