画像は先日のアメフェスで展示させて頂いた時の物です。当日までギリギリで仕上がり、普通に乗り回すには問題ありませんが実を言うとまだキッチリとしたセッティングも煮詰まっていませんでした。
また愛車で会場を訪れる方々の殆どがZ系で、それほど見て頂けないかなと思いながらの展示でしたが、割と興味を持って頂けて嬉しかったです。
極力、イジっている事を意識せずに済むような乗り味と、そう感じ取られない様なLOOKSがコンセプトの一つでした。見た目にあれ?っと思うのは本来のキャブ仕様ではなくインジェクション化されている事でしょう。更にノーマルっぽくエアクリBOXも装着を考えたのですが、あまりにも華がなくなると思いこの仕様にしました。
こちら側から見ると、個人的にはちょっとTPSが気になります。もっと小型にするか、もしくは見えない様に出来ないかと思ってみたり。不思議なもので、キャブレターからスロットルボディへと換装した瞬間は正直上下にスカった様で違和感があったのですが、それもすぐに見慣れて逆に新たなカッコ良さに見えてきました。あくまでも主観ですけれど。
以前、ワンオフでしたがシャフトレス仕様のスロットルボディを試作しました。幾つかの問題点をクリアしその車両は今も元気に走っています。対してこのJは純正流用ボディを使用しています。ただし気筒間ピッチの関係でそのままボルトオンとはゆかない為、インシュレーターの前へピッチ変換アダプターを製作し、完全にボルトオン装着を可能としたものです。純正ボディですからそのクオリティその物に疑いの余地はございません。因みに口径は38mmです。
また、インジェクション化すると吸気音が・・・なんてお声も頂くんですが、気筒別に独立したスロットルボディなら同じように勇ましい音を奏でます。
インジェクション化のメリットをお話するパワーが今日は無いので(長くなります)それはまた次の機会に。笑
次に気になるのがインジェクション化する為に「大体幾ら掛かるの?」という事になると思うのですが、少なくともノーマルキャブからCRキャブに換装と同等とは残念ながらゆきません。
例えば、画像のスロットルボディはインジェクターからTPSまでフルセット状態の新品を買うと約16万。ここまではFCRよりも安い位です。しかしキャブ車をインジェクション化するには、他にECUを始め燃料ポンプやレギュレーター等も必要となりますし、それらを上手く配置そして配線や接続という手間も必要になります。ただ以前は安い物でも20万前後していたECUが今ではかなり現実的な価格まで下がり、例えばこのJで使用している物は定価で10万円を切るところまで来ています。また上手く中古でスロットルボディを探すことが出来れば尚コストを下げる事も可能ですよね。構造からしてキャブレターよりも、その使用時間による劣化が圧倒的に少ないと言うのもポイントです。
この1000 J のインジェクション化は個人的な趣味と興味、そして勉強を兼ねて製作した物で、正直な所商売ベースではあまり考えていませんでしたが、思ったよりも反響と申しましょうか、ご質問を頂く事も増えてきたので、もっとリーズナブルに、CR/FCR/TMR以外でもう一つの選択肢として空冷Zを楽しめる様になったらいいなぁと考えているわけなんです。
セッティングをしっかりと出し切った所で、また詳細をご紹介したいと思います。
しかし、我ながら地味なカスタムJだなぁと。笑