数日前このDIARYでもご紹介致しましたNOレストレーション・フルオリジナルZ1Bの納車風景ですが→http://www.pams-japan.com/diary/?p=6329
続いて同時期に入庫したフルオリジナルZ1Bの嫁ぎ先が決まりそうです。
こちらもノンレス・フルオリジナル車両です。先に断っておきたいのですが、自分自身フルオリジナル信奉者では決してございません。チューニングもカスタムもレストレーションも大好きです。ただ40数年間という長い歳月を大切にされながら今日に至ったオリジナルならではの自然なヤレ感、これだけはレストレーションやカスタムでの再現が難しいのも事実です。そして今となっては素敵なヤレ方をしたフルオリジナル車両を見つけるのは簡単な事ではありません。この存在感、やはり独得です。
小さなホツレはあるものの、そのシェイプと独特な質感を綺麗に保ったオリジナルシートも今や貴重な物となりました。また様々なリプロ製品が出回り我々も助かっているのですが、どうせ復刻するのなら完璧な隙の無いリプロ品、プロが見てもオリジナルと見分けの付かない様な質感に仕上げてもらえると更に嬉しいです。
紫外線と経年による劣化が出やすい外装パーツのペイントですが、やはり日に晒され易い上面でと、特に樹脂製のテールカウルから色飛びが進みます。クリア層が劣化してゆく事で地色が出て来るわけですが、青玉は紫掛かった様な色へと徐々に変化し、同じZ1Bでも茶玉はグリーン掛かった色へ。
その昔、と言っても20年以上も前の話ではありますが、車両を輸入し始めた当時は、少しでも色飛びがあれば躊躇なくリペイントしていた時期もありました。その頃はまだ今ほどオリジナルに対しての拘りとか貴重さ加減が今一つピンと来てなかったのだと思います。あぁ・・・勿体ない。。。
そう言えば、冷却フィンの曲がった純正オイルクーラー等も取り出しごと金属ゴミでドラム缶に投げ込んでいました。翌朝見ると何故か無くなっているんですけど。笑
嫁いだ先でまた可愛がってもらえる様にと願い込めて納車整備を進めます。
今回もまた良い車両です。