納車に向けて整備を進めているKZ1000。
タペット調整やキャブインシュレーター交換、ノーマルキャブの分解OHに始まり、キャリパー&RドラムOH、FRホイルベアリング、FフォークOH、ステムベアリング、スイングアームピポットベアリングを交換。その他ワイヤー類、レギュレーターを始め電装系にも手を入れ納車整備も最終段階に入りました。
ご覧の様にマフラーまで全て当時のままフルオリジナル。正真正銘の1オーナーバイクです。
シャシダイ上で試運転を開始。どんなに程度が良くても、長期間乗られず保管されていた物は尚の事納車までに時間を掛けてダメ出しが必要です。勿論様子を見ながら徐々にエンジンを回し、最後は容赦なくフルスロットルです。ただこの車両なかなかダメが出ないのですが。
出力/トルク共にノーマルらしい穏やか且つフラットな特性を示しているのがわかります。トルクはボトム上から7000rpm辺りまでほぼフラットなトルクを発生し出力も大きな谷やピークを抑えたスムーズで緩やかなカーブを描いています。この特性は主にカムのプロフィールから作られていますが、どこからスロットルを開けても息つく事なく、また唐突にパワーが立ち上がる事もないオールマイティで乗り易い特性と言えます。
一通りの整備を終えた所でダイナモに載せ仮 TO THE ROAD。全てOKとなった所で新規車検ナンバー取得。その後は公道を実走にて試乗点検を経た後、問題がなければ晴れてオーナーさんにお渡しとなります。ノーマルKZ1000の魅力をしっかりと味わえる状態で納車させていただきたいと思います。