以前まだ東京の世田谷似て営業していた頃にエンジンOHをお任せ頂いた車両ですが、久しぶりに全体的なメンテナンス、タペット調整等で入庫です。空燃比をモニターしながら更に燃調と点火タイミングを最適化しました。
走行距離と年数はそれなりに出ていますが、ダイナモ上でも100PS弱にトルクで9.35kgとその性能は全く萎えを見せません。CVKの特性もあり特にトルクは3000rpmを過ぎた辺りから既に8kg前後を発生し緩やかに上昇しながら5000~8000rpm付近まで9kgを越えています。
1mmオーバーサイズのピストンにwebcam st-1そしてCVKキャブレター+純正エアクリ仕様ですが、下からトルクフルで乗り易く且つ回せば面白いキャラ付けとなっています。あまりにも乗り易いので、知らずに乗ったらノーマルと勘違いするかもしれません。因みにマフラーも消音を優先した仕様となっています。
組ませて頂いてから数年、または十数年以上が経過した物を久しぶりに触らせていただく時、時が経った事によりその仕事に間違いが無かったと実感が出来る事もあれば、または反省するポイントがあったりと毎回身が引き締まる思いです。当時はシャシダイナモも無く、ある程度は勘に頼ったセッティングを最終的にダイナモを備えた他店に持ち込んで最終チェックという流れが多かった事を想い出します。
今回更に調子を上げて納車させていただきます。