今一つキャブセッティングだけでは調子が出ないという事で入庫中のZ1R。
セッティング前に点検とタペットクリアランスのチェックを兼ねてカムカバーを開けてみます。ヨシムラのST-1カムです。
因みに、この画像上の状態で4番の排気上死点です。既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、赤矢印の指すインテーク側カムのノーズ位置に注視。
ダイヤルゲージを使用してバルタイを計測するまでもなく、目視で既にタイミング異常が分かりますね。
カムチェーンの伸び等により、若干タイミングが遅れる方向になる事もございますが、ここまで極端な例は少なく、この場合は単純にEX基準点からIN28Pマークというコマの掛け方に、ズレが生じているケースが殆どです。
本来ならば、このクランクポジションでIN・EXカムノーズ共にほぼ互いに向かい合う様になるはずです。
この後キッチリとバルタイ調整を施し、再度ダイナモに載せセッティングにのぞみます。
別物に変身するZ1R、オーナーさんに乗って頂くのが楽しみでなりません。