冬になって、寒さも厳しくなって来ましたが、それにつれてよく聞かれるのがここ数年でメジャーになった電熱ウェアの使用についてです。
Zの場合、発電系の形式が大きく変更されたのは1979年のZ1000Mk2以降で、それ以降の車両では(発電機のステーターコイルやレギュレーターが正常である事が前提ですが)後のゼファー750クラスのものと差はありませんから、昼間にジャケットやグローブ程度であればさほど気にする事はありません。
但し、ヘッドライトを点灯して上下のフル装備、グローブ迄装着して温度設定を高めにすると、流石にバッテリー上がりの可能性が高くなりますから注意が必要です。
問題はZ1~Z1000(A1,A2),Z1-R(1型)迄のインナーローター式ジェネレーターの車両。
台数的にはかなりの割合になるのですが、これらの車両の場合の場合は特にヘッドライト点灯時には発電量に余裕がありませんので、夜間にヘッドライトを点灯しての長時間走行は出来ないものと考えて下さい。
温度設定を最も低い状態にすれば何とかという考え方も出来ますが、この時期の夜には寒いからこそ使いたいわけで、温度が上げられないのはどうかと言う気がします。
対策とするのであれば、少なくとも発電機が発生した電力をロス少なく直流に変換出来るMOSFETレギュレータ―への変更と、ヘッドライトやテールライトをLED化して省電力化するのもありです。
又、確実さをとなれば、発電システムを弊社で用意していますジェネレーターコンバートキットへ換装する方法は大変有効です。
以下のタイプ1を使用した場合は、Mk2系のアウターローター式を上回る容量がありますので、温度設定をそれなりにして注意して使う分には問題はありません。
更に夜間走行でヘッドライトを点灯して、厳寒期でも安心して温度設定を高めにして走行すると言う事であれば、より発電容量がアップされたタイプ2が推奨となります。
最新型の薄くて強力なマグネットをフライホイールに使用する事で、その分ステーターコイルも大型化されていますので、より大容量化されています。
ジャケットとパンツに、グローブやソックス迄のフル装備を最高温度の設定にして使ったとしても余裕を持たせることが出来ます。