これは、現行のカワサキインジェクション車に使用されているタイプのフューエル
一見するとホース部分はメッシュ被膜と被せたゴム製の様に見えますが、実はガソリンラインそのものは、割と固めの樹脂製で、熱収縮させてかしめと同じ様に抜けない様になっており、ホースと言うより樹脂のパイプと言った方がしっくり来るほどですが、かなり肉薄な為に見た目の太さより内径は大きくなっています。
樹脂パイプをカットして取り除き、フィッティングのみにしたところ。
抜け留めかえしの先端部分にあるグリーンのOリングは、ガソリンでも劣化し難いバイトン製です。
これをフューエルホースに挿し込んで、カシメてやれば任意の長さにしてフューエルラインに使えます。弊社で製作するEFI化したZ系の燃料配管にも使っています。
使い方は、規格の形状になっているパイプを挿し込んで
赤いロックをスライドさせるだけです。これだけでインジェクションの3bar以上の燃圧がかかっても抜けやガソリンのリークも起きません。ちなみに、ロックはパイプを挿し込まないとスライド出来ない構造になっています。
取り外すには再度ロックをずらすだけで軽く引き抜けます。
ホース脱着の簡易さを考えると、このフィッティング、インジェクションのみでなく、セッティングや整備の為にタンクを取り外す機会の多いキャブレター車にも使えそうですね。