企画~試作まで行った後に結局ボツとなるオリジナルパーツが割と多いPAMS。理由は多岐に渡りますが散々時間を費やした後にお蔵入りとなるのは企画開発する者としては何とも寂しい限りなのですが、個人の趣味ではないので仕方ありません。
さて、画像は年末の大掃除でポロリと出てきた懐かしい試作部品。確かこれを作ったのはかれこれ15年ほど前になります。あれ?これってバックポジションKIT(旧)でしょ?というお声が聞こえてきそうですがその通り。でもちょっと違うんです。
実はアルミ製なんです。本来のバックポジションKITは鋳鉄製+クロームメッキ仕上げとなりますが、これは砂型アルミ鋳造+バフ仕上げとなっています。本来の鋳鉄製バックポジションKITを手に持った感覚でそれを手にすると拍子抜けする程の軽さに驚きます。
結果的に言うと同じ形状のまま材質を鉄からアルミに置き換えると、当然ですがやはり強度的に不安が残る為お遊びパーツでボツ。半分興味本位で試作とは言う物の残念ながらお蔵入りです(笑)。踵で強烈に踏み付けでもしない限り、そう簡単にポッキリ折れたりはしないと思うのですが、結果市販できる様な代物ではなかったというお話。
中には随分と前にお蔵入りとなりながらも、年数を経て市販まで漕ぎ着けた物又は今後リリース出来そうな兆しの見えた物もあります。今年は以前にも増してそんな敗者復活戦で這い上がってきそうなお蔵入りパーツが、何点がご紹介出来そうなので今から楽しみです。
こちらは現行バックポジションKITです→http://www.pams-japan.com/product/page.php?parts=suspension&id=posi-kit