プライベーター様よりお預かりしたエンジンの内燃機加工が完了し、最終洗浄作業と共に点検を進めている所です。
ここの所、内燃機加工のご依頼を頂く事が以前よりも多くなりました。私たちの強みは長年空冷Zのみを扱ってきた事によるノウハウを同時にご提供出来る事だと思っています。
こちらは茨城県よりご依頼を頂きました、Z2のシリンダーヘッドとブロックの内燃機加工です。加工完了後、もう一度最終チェックを兼ねて隈なく洗浄&点検を繰り返している所です。
お預かり後の点検&計測で、バルブシートリングの摩耗が限界を超えている事が発覚。シートカットだけでクリアしようとすると、ステムエンドのカットも限界、そして使用できるシムもかなり薄い物となるため、圧縮比の低下も防ぐ意味で新規にシ-トリングを製作&打ち替えました。面研は0.1mm で最小値としました。
シリンダーブロックはESTスリーブに交換後、トルクプレートを使用した精密ボーリング&スプラッシュホーニングで仕上げました。トルクプレートを使用する事で、実際にエンジンが組み上げられた状態により近づけられるため、フリクションの低減や耐久性の向上、擦動ノイズの低減等の効果が見込めます。
最終点検&洗浄が完了したヘッドとシリンダーブロック。これから養生と梱包を行って全て完了となります。ギリギリですがGW前に完成となりました。
他にもお待たせしておりますが、ピッチを上げて順に仕上げてゆきますので、宜しくお願い致します。