先日もDIARYにてご紹介したMK2です。
http://www.pams-japan.com/diary/?p=8087
一通りの作業が完了し納車に向けた準備が始めりました。これからシャシダイに載せ最終点検&ショキラッピングを行います。今回は軽くヘッドのみをOHしましたが、この後再び調子よく楽しんで頂けると思います。しっかり手を入れた車両に定期的なメンテナンスを行っている空冷Zは、長年乗ってもそれほど大きな出費を伴わずに維持が出来ると思います。
こちらはクランクのリビルドが完了し、やっと腰下を閉められたZ2エンジンです。どちらかと言えばヘビーなOHです。
お隣で肩を並べ同じく腰下が閉まったのは1100Rのエンジン。シリンダーを落とし込んだ所です。こちらもクランクからのヘビーなOH。純正OSピストンです。
毎度の事ながら空冷Z系エンジンの中では最も手間取る確率の高いエンジンです。純正パーツが未だ供給されていれば良いのですが、純正ピストンは廃盤、更に社外物でも中々満足の行くものとチョイスがない、見た所J系と共通の様で実はヘッドも専用設計でクランクも共用できないと来ています。また個人的に感じている事ではありますが、Z系に比べ圧倒的にOHで入庫する台数が少ないにも関わらず、その消耗度合や修復が困難なダメージを負ってしまっている個体が多い様な気がします。
空冷Z系の中では最もパワーが出ていますし、カムシャフトのリフトや度数もそれなりにハイスペック。唯一のインナーシム仕様も頷ける所です。故に消耗度合が激しい物が多いのかもしれませんが、素晴らしいエンジンなのでもう少し純正パーツの供給をしてくれると有難いんですけどね。
* GPz 1100はインジェクション仕様となりますが、基本的にエンジン本体は1100Rと共通です。