少々お疲れの右ハンドルスイッチ。
この車両はKZ1000なので、USや北米仕様でもヘッドライトは点灯消灯出来るのですが、ヘッドライトスイッチが破損したのか装着されておらなかったのと、何よりキルスイッチの接触が少々怪しく、動画の様に軽く触るだけでイグニッション電源が落ちてエンジンが止まってしまう様です。
当時のオリジナルを否定はしませんが、走行機能や信頼性を無視するわけにもいかないかと言う事で、どうせならと交換します。
交換するのは、弊社でも扱っておりますkawasakiの純正流用品。
デザイン的には当時のZ系のものと同じで出来るだけイメージを崩さず、ヘッドライトのオンオフも可能です。
さて、ハンドルスイッチの内側には必ずピンが着いており、ハンドル側に開けられた穴にそれを挿し込んで位置のずれや力を込めた際にスイッチが回転してしまうのを防ぐ様になっています。
ただ、Z系のハンドルスイッチは市販のハイスロットルと同様にボディがアルミで出来ており、きちんと締め付けてやれば容易にはスイッチのずれは起こりません。
装着後に角度や位置の微調整を行うのに、スイッチ側のピンはカットして装着されている場合も多いです。
ただ、どちらがベターかと言われれば、やはりきちんと穴を開けてから装着してやった方が間違いはありません。
ちなみにJ系以降の樹脂製のスイッチの場合はネジを締めてもそれ程の力ではハンドルを掴む事は出来ません。きちんと固定してやらないと、スイッチが容易に回ったり、スロットル側を外に向かって引っ張るとすっぽ抜けたりしてしまいます。大変危険ですので、穴開けしての固定は必須です。
又、ハンドルスイッチのコードをステムネック裏でメインハーネスに接続する場合は、下の写真の様にステムの後ろ側で脱着可能なタイラップ等でフレームに固定してやると、スロットルケーブルの動きを邪魔しませんし、コネクターや端子の抜けによるトラブルも防止出来ます。
縛った後は、ハンドルを左右に振りきれるまで切ってみて、配線が突っ張らない様に遊びを持たせる事も大事です。