ベースとなる車両をお持込頂き、全バラからコンプリートされたZ1R-1。既に製作から15年以上が経過しています。
何年か前のお話ですが、以前この車両は本家「川重」のお膝元で催されたイベントにも展示された事がございました。
なんだかプラモデルの様です。
ステージの上で綺麗にライトUPされたこのZ1R。世代的に空冷Zをリアルに知らない人達には一体どんな風に映るんでしょうね。個人的には今見ても全く旧臭さを感じないデザインだと思うのですが。
さて、整備のお話に戻ります。
今回は定期的にお受けしている点検整備で入庫中です。大切にされ今もその輝きを全く失っておりませんが、過保護ではなくガンガン乗られて組み上げた時よりもオーラが増している様にも見えます。
タペット調整と全体的な点検整備+CRキャブレターのリセッティングを施しました。追加でVPSシステムを取り付け、ウオタニSP2の潜在能力を更に引き出します。点火タイミングはリターダーを使用し負荷を掛けて吸収馬力をモニターしながら最適なポイントを探ります。
頭抱えて悩んでいる様に見えますが、そうではありません。笑
空燃比をモニターしながら叩き出されたデータを元にセッティングをより最適なものへと詰めてゆきます。今回はVPSを装着した為、点火タイミングの見直しも行いこちらも最適化。
組んで十数年の今も絶好調。異音も白煙もありません。
敢えてのライトチューンですが今でもアッサリ後輪100PS越え。
「扱い易くストリートを楽しく安全」に、そして「壊れず末永く」乗ってゆけるZ1Rがテーマでしたが、どうやらその役目をしっかりと熟してくれている様でこちらも嬉しい限り。
更に調子を上げた愛機のお迎えをお待ちしております。
いつでも「もう一度、君にプロポーズ」しちゃってください。