開発中または試作が完成した機能部品は、当然ながら実際に使用した後に様々なチェックとデータ収集を行い、その全てがクリアした後に晴れてリリースとなります。
昨日腰上をバラしたZ1エンジンです。これはお客様の了解を得た上で開発協力に参加していただいている車両のヘッドです。
こちらも幾つかの試作パーツが組む込まれ、ある程度のインターバルを置きながらその都度分解され状態を確認しています。
机上論だけでは想定できない落とし穴もありますし、しかもそれなりの距離と様々な条件下で経過を見守ってゆく必要があり大変時間が掛かります。
こちらはリリースしてからおかげ様で安定度が増してきたHFバルブ。純正を上回る精度とフロー率そして耐久性を目指しています。
リリースを控えた鍛造ピストンも各ボアサイズ定期的にチェックを重ねています。
おかげ様で、こちらも安定感の出てきたESTスリーブ。本来製品には見かけない半月上の切欠きは、少しでも気持ちよく回りますように!という願いを込めたもの。笑
ケース側にも願いを込めて。
リリースを控えたESバルブスプリングを今回このエンジンにも組み込みます。このスプリング、詳細は後に追ってご紹介したいと思いますがかなり面白い内容が詰まっています。
リスクを減らしながら、空冷Zエンジンの中に眠った潜在能力を引き出せたらと我侭な願いです。