いきなりZとは関係の無い話ですみませんが、ネットで面白い記事を目にしました。
スマホが普及して随分と経ちますが、突然発熱して動きが遅くなったりした事が一度や二度あるのではないでしょうか。大丈夫だとは解っていても気持ちの良い物ではありませんよね。
そんな時、電源を一度落とす又はバックグランドで動いているアプリを落とす等対処の仕方はあると思いますが、強制的にアイスパック等で急激に冷やすのはあまり効果のないばかりか、結露等の発生も考えられオススメできないのだそうです。
冗談の様な話ですが、こうやって発熱したスマホの背面に十円玉を並べてやるだけで、効率良く冷却が出来るのだそうです。見栄えは良くありませんけど。。。
何故に十円玉なのか?
十円玉は何で出来ているのか?
ご覧のように、向かって右に行くほど熱伝導率の高い物という事になり、左に行けば行くほど悪い物になります。
そして「十円玉」はご存じの通り「銅合金」で出来ています。
この絵で見ると銀に次いで高い熱伝導性を持っています。
熱伝導性の高い物を介す事でより放熱効率を上げる事でスマホの背面に溜まる熱を逃がすという事なのだと思います。
こんな画像もありましたが、流石に効果の程はわかりません。。。
ここからは少しだけ簡単な自社製品のお話を。
http://www.pams-japan.com/product/page.php?parts=engine&id=est-cylinder
おかげ様でご好評をいただいております「ESTスリーブ」はExtra Super Tarkalloyの頭文字を取りそう呼んでいます。
十円玉の話題からでしたので、この銅メッキについて少しだけ説明をさせてください。
スリーブ外周に施した銅メッキ、これは見栄えの為の装飾が目的なわけではありません。主な目的は「熱伝導性向上」です。
空冷Zのシリンダーブロックはアルミ製ですが、そこにこの鋳鉄ライナーが圧入されています。鋳鉄とアルミという異なる金属同士の間に銅が挟まれる事で互いの密着面積が増加し、ライナーからブロックへ「熱の橋渡し」を向上させる事が狙いです。また副次的メリットとして緩みにくくなったり、圧入の際にブロック内径面を傷めにくくなる、オイル侵入を止める等の効果が期待出来ます。
それよりも徹底的に拘り抜いたのはその材質だったりするのですが、やはり銅メッキが外周に施されている事の方が視覚的にも目立つ為、そちらに偏ったご質問も多かったりするんです。
エンジン内に組まれてしまえば見えないパーツなのですが、想いの詰まったパーツの積み重ねで、空冷Zエンジンの持つ潜在能力をデメリット無に引き出せたらと思っています。
ESTスリーブに使われる材質とその優位性については、また次回に。