整備で入庫したZ1ですが、時折聞こえて来る腰下からの異音。
しかも結構な痛々しい音です。
マグネットローター&ワンウェイクラッチ等の緩みを疑うも異常なし。
そしてクラッチカバーを外しプレートを除いてみると・・・
クラッチハブの隙間から奥に何やら異物?この時点でほぼ原因は確定です。
オイルパンを外すとこの通り。仲良く並んだ破断したスプリングの破片。
スタンドに固定したエンジンをクルリと回して亀の子状態にし、ケースを割ってクラハブを摘出。
完全に破断。
こちらも数か所に渡り破断。
破断したスプリングが飛出して、本来あるべき場所にスプリングがありません。飛び出したバラバラのスプリングはケース内で暴れまわり、一部がオイルパンに行き着いたものと思われます。
暴れた破片で傷付いてしまったケース内部。実用上は問題ないと思いますが痛々しい絵です。
相談の結果、新品のJ系コンバートKITへ換装となりました。
組み込み完了!
バスケット部分はノーマルの鉄製に変わり鍛造アルミ製となります。
オーナーさんも我々も想定外のトラブルでしたが、サクっとケースを閉めてクラハブ交換の完了です。
あとは車体にエンジンを搭載すれば先が見えてきます。