先日引き上げてきたコンプリート車両用のベースZ1です。
1975年製のZ1-BでUSより新規輸入車両となります。
全体に年式なりのヤレはございますが、妙なカスタムや売るが為の適当な化粧仕上げ、また大きな事故痕の無い物です。当たり前ですが私達なりのベース車両選定条件でもあります。生産から既に四十数年が経過している訳ですから、条件は簡単な様で年々厳しいものとなっています。
状態は完全にフルノーマル。外装ペイントにもヤレは見られますが当時のまま今に至ったものです。シルバーエンジンもキレイな地肌を保っており、後にブラックエンジンとなる予定ですがキレイに仕上がりそうです。
どうせバラバラに分解するのだから、ベースはボロくても安い方が良い・・・というご意見も全面否定するどころか肯定してしまいたい位なのですが、23年間この仕事を続けてきた身として過去を振り返ると、ボロくて安い物は作業に取り掛かると予想以上に手間暇=コストが掛かってしまったり、または頑張ってもやはり状態の良いベース車と比べると、完成時に見た目は似た様な物となっても、内容的に差がついてしまう可能性が高くなります。
近年、良質なベース車両も激減し我々業者ですら車両代とコンディションのバランスが取れている個体を入手するのが難しい状況です。
私達が常時車両製作をお受け出来ないのも、大量に車両を仕入れては並べ上げ販売をする事ができないのも、上記の様な理由があるわけです。
どこかにキレイなZがたくさん眠っていたりすると嬉しいんですけどね。笑